インタビュー)球活女子大生アンバサダーメンバー(柴村典花)
取材企画)球活女子大生アンバサダー(引田望月、梨子本朱里、薮田彩、時田貴美枝、柴村典花)
高卒2年目でチームトップの36本塁打、打点96を記録。そしてセ・リーグの最優秀新人賞を受賞するなど大活躍の昨シーズン。そんなシーズンを終えて、活躍の原動力の1つとしての道具へのこだわり、そして普段のライフスタイルなど多岐にわたり、村上選手の本音をインタビューさせて頂きました。

(以下、柴村)
本日はよろしくお願い致します。まず“セ・リーグ 新人王”おめでとうございます

(以下、村上選手)
昨シーズンはヤクルトでレギュラーになれることを目指していました。その結果として、こんなすごい賞を受賞することができたと思っています

受賞されたときの感想は?

ともかく周囲のみなさんが喜んでくれているのが一番、嬉しいです

今やチームの顔ともいうべき存在ですが、そんな村上選手が始めて“野球をしたときの思い出”から教えて下さい

野球をはじめたのは、幼稚園の年中組のときだったと思います。兄と父親が野球をやっていたのですが、いつのまにか、気が付いたら野球ボールを投げて、バットをふっていました

その頃、野球が楽しくて仕方がない感じだったのでは?

いや、それが…始めた当初、野球が上手にできなくて、野球をすること自体、あまり楽しくなかったことを覚えています(笑)

そうなんですか?

でも兄や父親とキャッチボールができることは楽しかったんです。今、プロに入りましたが、野球の基本となるようなことを“キャッチボールをしながら教えてもらっていた”ように思います


次の質問ですが、道具への“こだわり”について、特にバットへのこだわりを教えて下さい

ともかく、ふりやすいバットを選んでいます。グリップを重視して

昨シーズンは青木宣親さん(ヤクルト)のバットをベースに新しいバットを作ったそうですが

はい、職人さんと2~3時間程、話しをしながら作ってもらいました

先程、今シーズン用のバットを注文されていましたが、変更点は?

昨シーズンに比べて、グリップを太くしました

そのこだわりのあるバットの手入れをしながら“試合前に集中する”とかありますか?

そうですね、バットをキレイにするということはしています。いつのまにか集中する時間にはなっているようです

試合後、反省することもありますか?

はい、その日の試合について反省はしています。そして次の日の朝に、反省した内容と、試合当日の復習的なことは必ずしています

復習と言うのは、相手投手の最新データを勉強するということですよね

そうです、相手投手のデータや動画を見て試合にそなえるようにしています

試合前、必ずされているんですね

はい、相手チームの投手を予想して、その投手のことをイメージして打撃練習をしています

村上選手の場合、打撃が、どうしても思うようにいかないとき、どうされていますか?

どうしてこんな状態なのか、それを反省するということを重ねていくことで、調整するようにしています

村上選手はケガをされないイメージですが、試合前、ケガ予防のトレーニングにも時間をかなり割いているのでは?

それは必ずしています。トレーニングもそうですが、体のケアはすごく大切だと思っています。だから専門の方々に念入りにケアをしてもらっています

バッティング時のヘッドスピードが凄いですが、どれだけ練習をしたら、そこまで凄くなれるのか…教えてください

練習の量、そして質というのもあると思いますが、それ以上に、こんな体格に産んでくれた母に感謝です(笑)

身長があるというのもありますが、真横から村上選手のことを見ると、想像以上の厚みに驚きました。このパワフルな体型が、あのヘッドスピードを生んでいるんですね

そんなに厚みがありますか? 自分では、あまりわかっていなくて(笑)。でもプロ入りして(練習量や質により)体格が少し変わったかもしれません

シーズン中、気分転換の意味合いで、野球以外で楽しみにされていることは?

なんだろう。よく他の選手の方はショッピングとかあると思いますが、僕の場合、週1回ほどの休みのときは、ともかく寝ます(笑)


私も同じです(笑)。ちなみに休日に外食とかはないですか?

遠征中、先輩に地元の美味しいものを食べに連れて行ってはもらっています

次の質問ですが、今年、私も成人式なのですが、村上選手は成人されるに際して“新たな決意”などありますか?

あっ、同級生なんですね、どうも(笑)

あっ、はい、どうも(笑)

成人式に出席予定はないんです。でも成人するからとか別にして、今年って自分にとって、とても重要な年になると思うんです。昨シーズンのチームの成績は、自分にとって本当に悔しい思いをしたので、今シーズンは監督さんも代わりますし、チームのために頑張ります。もちろん喜べる結果を出したいと思っています

高津新監督が新たにチームをひきいる、そして新たに奥川恭伸選手も入団されます。奥川選手と年齢も近いので、一緒にこんなことをしてみたいとかありますか?

いやいや、僕なんかではなく、もっと素晴らしい先輩がヤクルトは多いので、そういう先輩と一緒の方が…でも食事を一緒に、できれば

村上選手も入寮されたとき、いろいろと戸惑ったと聞きましたが…奥川選手も入寮されたりして、わからないことが多いと思いますが

たしかに、そうですよね。たぶん何もわからない状況だと思うので(奥川選手から)何か聞かれたら、できる限り手助けしてあげたいと思っています


最後の質問です。今年はオリンピックイヤーですが、是非とも選出されて欲しいと思っているのですが

いやいや、僕よりもすごい方がたくさんいるので…

でも、プレミア12を見て思うところがるのでは?

たしかに…プレミア12を見ていて、とても刺激になりました。日の丸を背負って戦ってみたいと思うようにはなりました。今年はリーグ優勝のことも考え、がんばります

今年の活躍、そしてケガをされないように応援しています

ファンのみなさんの期待に応えられるように頑張ります
【編集後記】
入団2年目ながら昨シーズンは打率231、36本塁打、96打点の成績。撮影の合間に成績のことを聞くと「成績よりも全試合に出場できたことの方が自信に」と一言。自分のことよりチームのこと、まずリーグ優勝を強く願っていたことが印象的であった。2月2日になれば成人、リーグ優勝を果たして、是非ともビールかけも体験して欲しいと思ったインタビューでした。


【PLAYER’S PROFILE】
東京ヤクルトスワローズ
村上 宗隆(むらかみ むねたか)
背番号55/内野手
2000年2月2日生まれ。
身長188 cm、体重97 kg、熊本県出身。
右投右打。
九州学院高等学校卒 2017年 ドラフト1位指名を受け入団。