JDリーグ開幕戦 発表会見~試合当日レポート

左から) ショウエミリ、梨子本朱里(※撮影時のみマスクを外しています)

取材・撮影)球活アンバサダーメンバー(梨子本朱里、ショウエミリ、柴村典花、薮田彩、佐藤実桜)

2021年12月上旬、東京都内で実施された記者会見へ取材に行ってきました。この日、新しいリーグ 「Japan Diamond Softball LEAGUE」、通称“JD.LEAGUE(以下、JDリーグ)”の開幕戦が2022年3月に開催されること、そして開幕カードとして王者“ビックカメラ高崎 ビークイーン” VS 強豪 “トヨタ レッドテリアーズ”という開幕戦に相応しい試合内容が日本女子ソフトボールリーグ機構から発表されました。

記者会見当日はJDリーグ 島田チェアマン、そしてJDリーグ タイトルパートナー 株式会社ニトリ 似鳥昭雄会長など関係各位様の登壇に加えて、開幕戦で対決するビックカメラ高崎 上野由岐子選手、藤田倭選手、トヨタ 後藤希友選手、切石結女選手も登場。各選手が開幕戦への意気込みなどを話されていました!

昨シーズン 日本リーグにて3連覇を達成したビックカメラ高崎と、2位という成績で最後まで優勝を競ったトヨタとの夢の対決が、ZOZOマリンスタジアムで実施されるのだから、それは驚き、感動、ワクワク…Wowな体験を予感させる発表でした。そして、その会見から約3か月…。

2022年3月28日 in ZOZOマリンスタジアム(千葉)。17:00~開場にもかかわらず、16:00前頃から既に試合会場周辺には、小学生や中学生、そして「部活でソフトボールをしているので今日の試合を楽しみにしていました」という女子高生さんたちなど多くの方々が集まっていました。

17:00の開場時間には、会場入り口から長蛇の列ができるほどの盛況ぶり。そして18:10頃からレジェンド 宇津木妙子さんが、JDリーグ加盟チームから守備の精鋭を集めて披露した“ドリームノック(1000本ノック)”が始まり、続いて“親子キャッチボール”が実施され、試合開始前、コシノジュンコさん、似鳥会長などによるファーストピッチセレモニー、次に元 千葉ロッテマリーンズの黒木知宏さんの始球式。

そしていよいよ、1回表 ビックカメラ高崎の先発 濱村ゆかり投手の1球目、この瞬間から、国内最高峰のリーグとしてハイレベルな戦いを繰り広げてきた“日本女子ソフトボールリーグ”の新たなステージ”JDリーグ”がスタート。

すごい歴史的な瞬間にたちあえてWowです!

※タオルは非売品です。

初回から接戦、両投手が投げ合いを繰り広げ、スコアボードには「0」が並ぶ白熱した展開。5回裏終了後、ZOZOマリンスタジアム名物のスペシャル花火が…選手から、そして場内の観客からも拍手が。

両チーム譲らぬまま0対0であったのですが、7回表、トヨタ レッドテリアーズの攻撃、 2アウト3塁で4番 下山絵理選手によるタイムリーヒットで先制。最後はアボット投手が試合を締め、記念すべきJDリーグ1勝をトヨタが手にしました。1プレイ1プレイがワクワク、ドキドキの連続の楽しい試合でした。

※タオルは非売品です。

なぜ、ここまでWowな体験ができたんだろう?

まず個人的にはソフトボールの試合=昼間のイメージがあったので、ナイターの試合、それも月曜ナイターという初の試みは面白いと思いました。ナイターでの試合とすることで、花火だけではなく照明やモニターでの演出も今後、期待できるのでは。次にワクワクできた要因として、島田チェアマンがインタビューで話されていた、ソフトボール独特のスピード感もあると実感しました。野球の塁間が約27mなのに対して、ソフトボールの塁間は約18m。内野への凡打でも野球のそれと違い、ソフトボールの場合、次の瞬間、何がおきるか本当にわからない。実際そんなシーンが何度も開幕戦でもおきていました。

更にWowな体験ができた要因として選手全員が、大声を出し笑顔で躍動しながらプレイする、あのステキな姿があると思いました。このプレイスタイルを観戦していると、どんどん魅力に引き込まれていくのがわかります。島田チェアマンが「見どころの1つは選手の笑顔。各選手、ともかく個性があるんですよ。笑顔と個性というのは価値がありますし、ソフトボールを盛り上げるために大切なことで可能性を感じさせてくれます」とインタビューで話されていましたが、まさにそれが溢れた試合でもありました。

開幕戦の観客数は約6500人、動画でのライブ配信での視聴者数は20万人超えでした。確かに動画でのライブ配信ならではの面白さがあるので動画配信でも応援して欲しいのですが…個人的には打球音、ピッチャーが投げるライズボールがミットにおさまるときの弾け飛ぶような迫力ある音、応援の音など、球場だから味わえるWowなライブ音も体験して欲しいです。球場でのWowな体験、観戦もオススメです!!

【編集後記】
開幕戦の翌週、4月2日、4月3日からは第1節が全国各地でスタート。今後は15節、各チーム29試合の戦いがあり、東地区(8チーム)・西地区(8チーム)のまず地区優勝が決まる。その後、11月開催予定の“ダイヤモンドシリーズ”を最後まで勝ち抜いたチームがニトリ JD.LEAGUE 2022の“初代王者”となる。初代王者が、どのチームになるのか? 各チームのどの選手が活躍するのか? などこれからもJDリーグに注目してみたいです。

JD.LEAGUEとは?