横浜DeNAベイスターズ 宮﨑敏郎 選手

♪さあ振り抜け宮﨑 気迫あふれるパワーで♪ この応援歌にもあるように、常に気迫あるプレイで球場を盛り上げ続ける宮﨑選手。2017年に首位打者のタイトル、そしてベストナイン獲得。昨年はベストナイン、更にゴールデングラブ賞(3塁手部門)にも選ばれ、まさしくチームの主軸となった、宮﨑選手の人柄がわかるパーソナルな質問から、野球への熱い思いまで聞かせて頂きました。

【球活女子アンバサダー(以下、球活)】

「宮﨑選手、こんにちは。まず最初の質問ですが、始めて“野球をしたときの思い出など教えていただけますか?」

【宮﨑敏郎選手】

「小さい頃、父と一緒にキャッチボールをしていましたね。僕の方から父に“キャッチボールをしよう”と言って嫌な顔をしないで、いつでも父はつきあってくれていました」

【球活】

「キャッチボールですが、やはり休日にすることが多かったですか?」

【宮﨑選手】

「曜日とか関係なく、けっこう頻繁に、父とキャッチボールをしていたと記憶しています。本格的に野球を始めたのは小学校6年の頃だったのですが、その頃は友達ともキャッチボールをするのが楽しくなり、地元の野球チームに入りました」

【球活】

「宮﨑選手ご本人が、自分に課している“これだけは必ず毎日する”という練習であったり、練習量について教えて下さい」

【宮﨑選手】

「練習量や練習日は、かなり事前に予定をたてて“この日に、この練習をする”と決めたら、何が何でも必ず実施するように決めていますよ。気分などで練習を先延ばしにしたり、そういうことは絶対にしないですね」

【球活】

「それって、すごいですね」

【宮﨑選手】

「特に練習に関しては、必ず決めたことはする、そうしています。例えば素振り、バッティングなどの練習も、普通に1時間と決めたら、それはクリアさせています」

【球活】

「道具、特にバットへの、こだわりについて教えて下さい」

【宮﨑選手】

「バットに関してはプロになる前、アマチュア時代からバットの形、長さは一切、変えていないんですよ」

【球活】

「手に馴染んだものを使いたい、という思いからですか?」

【宮﨑選手】

「そう、まさにそうなんです。何度か、違うバットも試してみたり、いろいろとありましたけど、何か馴染まないというか…やはり使い慣れたバットが一番よくて、今日まで変えないできている、それが最大のこだわりかな」

【球活】

「そこまで、こだわったバットだと試合後、すごく手入れをされていそうですね」

【宮﨑選手】

「そうなんです。試合後、まず“松やに(滑り止め)”で汚れた部分を取り除いたり、手入れをします。バットをキレイにしたら、すぐにバットを乾燥BOXに入れて、バットの重さが変わらないようにします。そうすることで、次の試合でバットを持ったとき、清々しい気持ちにもなれますし、新鮮な気持ちで打席に入れますから」

【球活】

「バットの手入れの他に、試合前、もしくは試合後に必ずされていることってありますか?」

【宮﨑選手】

「ルーティーンみたいなことだと思うけど…う~ん、ないかな。いや、例えば勝った試合のときは、球場入りしたときと同じ道で帰宅するってことは、ありますね。それで翌日も同じ道で来る、そんなことぐらいかな」

【球活】

「バッティングが好調なとき、必ずされることって?」

【宮﨑選手】

「ともかく練習の質と量で妥協しないってこと…“これぐらい練習しておけば”って思えないというか」

【球活】

「リラックスと言えば、シーズン中、野球以外で、楽しみにされていることは?」

【宮﨑選手】

「買い物ですね。例えば洋服とか、そのときに欲しいモノを見に行くだけでもリラックスになるので」

【球活】

「最近だと、どんな買い物を?」

【宮﨑選手】

「横浜や東京で洋服を買ったり…ちなみに服を買うときは一気に買っていますよ」

【球活】

「プロの選手として高いパフォーマンスを実現するため“されていること”や“買われたもの”などありますか?」

【宮﨑選手】

「睡眠を十分にとる、これは重要です。必ず7~8時間は寝るようにしています。遠征先でも、風呂に入り、くつろいだ状態で寝るようにしています」

【球活】

「私たち野球ファン、選手のファンの方々は、関連グッズを買うのも楽しみです。宮﨑選手は、こういうオリジナルグッズがあればいいなぁ~というものがあれば、教えて頂けますか?」

【宮﨑選手】

「う~ん、何がいいのかな? 一緒に考えて下さいよ。基本、今、販売されているグッズはお気に入りではあるので…何か女子意見で考えて欲しいな(笑)」

【球活】

「今、球活の活動で小さなお子さんたちと一緒に野球をするなどの活動もしているのですが…そんな小さなお子さんたちから“上手に打つコツ”を聞かれた場合、何と答えたらいいでしょうか?」

【宮﨑選手】

「ともかく上手なバッターのモノマネをすることです。テレビとか見てもらい、完コピしたら、案外、上手に打てるようになりますよ」

【球活】

「宮﨑選手も、そういうことをされていたんですか?」

【宮﨑選手】

「していました! 僕の場合ずいぶん大きくなってからですが、村田さん(元ベイスターズ・村田修一さん)のモノマネとかしていましたよ。野球上達のため、いろいろな方法があると思うけど、モノマネって一度は試して欲しいな」

【球活】

「次の質問…と言いますか、個人的なことで恐縮ですが、先日20歳になりまして…宮﨑選手が20歳のときに実感したことなどありますか?」

【宮﨑選手】

「おっ、20歳になったんだ、おめでとう。僕が20歳のとき、ともかく野球が好きだったし、野球を続けていきたい…けど、これからどうなるんだろう?! と思っていましたよ」

【球活】

「やはり不安があったということですか?」

【宮﨑選手】

「不安と言うよりも、好きな野球をやっていけるかも、そんな期待やワクワクした感じでした。ともかく20歳で、あきらめるってことよりも、ここまで好きなことに出会えたのだし、とことんやらないと後悔する、そういう思いでいました」

【球活】

「これから野球を始めるお子さんたちや、野球に情熱を向けている皆さんにも、このような思いを持って野球に取り組んでもらえるといいですね」

【宮﨑選手】

「それぞれの思いで野球に取り組んでもらっていいのだけど、どうせなら、とことん好きな野球のために頑張る、そんな思いをもってもらえると嬉しいですね」

【球活】

「本日は、ありがとうございました」

【宮﨑選手】

「野球の普及と発展のため宜しくお願いしますね」


【PLAYER’S PROFILE】

横浜DeNAベイスターズ

宮﨑 敏郎(みやざき としろう)
背番号51/内野手

1988年12月12日生まれ。
身長172cm、体重85kg、佐賀県出身。
右投/右打。
厳木高⇒日本文理大⇒セガサミー、そして2012年ドラフト6位で入団。


取材)球活女子アンバサダーメンバー各位(引田望月、梨子本朱里、鳥海佐和子、薮田彩、時田貴美枝、塩見珠希)
撮影)野球・ソフトボール活性化委員会