中日ドラゴンズ 大島洋平 選手

 

とあるホテルの一室で、大島洋平選手の普段は聞けないような貴重なお話しを伺い、取材させて頂きました。

 

【佐々木ゆめ】

「本日はよろしくお願い致します。私、佐々木ゆめと、塩見珠希が取材させて頂きます。早速ですが、大島選手は、お子様とキャッチボールをされたりしますか?」

【大島選手】

「自分の父親は、平日であれば何時に帰宅してというのが、ある程度決まっていたので早く帰ってくる日はよくキャッチボールしてもらってましたが…僕の場合(試合や練習で)いないことの方が多いから…だから子供と一緒にキャッチボールをしてやれるのは、たまになんです。だから、やれるときはできる限り、キャッチボールをしていますよ。まだ小さいから、家の中で小さいボールを使いながら(笑)」

【佐々木】

「お子様用のグローブとかは用意されていますか?」

【大島選手】

「はい、グローブはもう持ってますよ。小学生なので普通に近所の野球チームにもはいっています」

【佐々木】

「お子様のグローブなど、野球道具は大島選手がご用意されたんですか?」

【大島選手】

「はい、自分で選んで買いました。ちゃんとスポーツショップに行って、これがいいってやつを買いました」


【塩見珠希】

「大島選手がご自身に課している、これだけは毎日やっているというような練習であったり、練習量を教えてもらえますか?」

【大島選手】

「昔はよく走ってました。ともかく、走り込みましたね。ピッチャーをやってたので、走って、それから壁当てをして、というのが多かったですね」

【塩見】

「走るコースとか、決まっていたのですか?」

【大島選手】

「実家の前に川沿いがあって、歩道みたいな長い道があったんです。その道をここまで行くって決めて、とことん走っては帰ってきてました」

【佐々木】

「バッティングのフォームで、特に意識しているところはありますか?」

【大島選手】

「フォームで意識しているのは、ともかく自分の体がまっすぐに回ること。構えたときも、腰を回すときも、なるべくまっすぐ、っていうところを意識してますね」


【塩見】

「大島選手の道具へのこだわりについて教えてください」

【大島選手】

「やはりスパイクにしてもグローブにしても、自分の商売道具なので“自分で磨く”ことですかね。試合前は絶対、グローブにオイルを塗っています。ベタベタにならない程度に、軽くやっていきますね。スパイクも試合前に調整して、毎試合、出ています。バットはたまに、かな(笑)」

【塩見】

「道具はメーカー様に“必ずここの部分は”というこだわりを伝えて、お願いするんですか?」

【大島選手】

「グローブに関しては、かなり注文しています。“もうちょっとこうしてくれ”とか、“グローブの向きをもうちょっとやって”とか、自分の手にフィットするような感じにしてくださいといってお願いしています。今回、すごく良いグローブが手元にきたんじゃないかな、そう思っています」

【塩見】

「それは毎年、アレンジを変えるのでしょうか?それとも調子がいいときは、そのままずっと同じグローブの傾向なのでしょうか?」

【大島選手】

「バットは基本あまり変えないんです。でもグローブに関しては、正直言ったら、100点は絶対ないにしても、大体70点ぐらいのものを使っていたから、もうちょい、改良する点があるじゃないですか…その点数がちょっと上がってきたようなイメージですね」


【佐々木】

「試合前に集中するため、されていることは?」

【大島選手】

「これっていうのは決めてないんですよ。ルーティンをやると僕の場合、144試合あるじゃないですか、毎日それをずっ~とやらないといけないし、縛られるのがイヤなので。どちらかというと、まず体のトレーニングは絶対するんです、やる前とやったあとに、そのメニューを変えるんです、自分で。今日はこの辺がこうだから、もうちょっとこういうことをやってみようとか。そういったことはやりますね。だからそれがたぶん、大きな括りで言ったらルーティンですね。朝、トレーニング場に行って体を動かす、アップの前に。それがルーティンになっているのかな。よく毎回、何を食べるとかありますけど、毎日、ルーティンで食べるのもしんどいじゃないですか。144回、毎日、例えば蕎麦とかって厳しいじゃないですか。そこは、あえてこだわらないようにして、自分がそのとき、食べたいものを食べるようにしてます」

【佐々木】

「例えば、周囲のご家族とかが気を遣って、毎朝、こういうふうにしてくれるとかいうのもないのでしょうか?」

【大島選手】

「それも、あまりないですね。ゲン担ぎは好きじゃないので、自由な方がいいですね。これをこうやれっていうのは、好きじゃないかな。何かやってよかったら、悪くなったときにやろうかなって思うときはあるかもしれないけど、あまり、こう続けようとか思わないですね」

【佐々木】

「試合後に反省されたりとか、あるんですか?」

【大島選手】

「そうですね、反省というか、自分が出た試合の動画があるので、寝る前にスマホで見ながら“こうだったかな”“じゃあ、明日はこうしてみよう”と思いながら寝ています。ご飯を食べた後って、すぐに寝れないんですよ。特にナイターの後は、遅いので。動画を見ながら、次の日のピッチャーの研究など…ピッチャーを見るのもだいたい、盗塁のクセしか見ないんですけど。そういうのを見て、塁に出たらこうしたら走ろうとか考えながら、寝ます」


【塩見】

「登場曲で関ジャニ∞さんの曲をよく使われているじゃないですか。その経緯を教えていただけますか」

【大島選手】

「おっ、そこまで調べてるんですね(笑)。僕、ジャニーズが大好きってよりも、球場にファンを増やしたいって思ってなんです。僕がルーキーのとき、若い女の子のファンを増やしたいですよねって話になって、トレーニングコーチとそんな話をしていたら「今は嵐がいいから、嵐さんの曲にしろよ」っていうところから始まったんです。嵐さんの中でライブで盛り上がる曲はこれだからってことで、最初はそれを使ったんです。で、その次の年に背番号が8に変わって…そう8になったから“お前、関ジャニ∞って8だから、そちらに”って話になって、そこから8にかけて関ジャニ∞さんの歌を使わせてもらってます」


【佐々木】

「打撃とかが好調だったとき、ご自身にご褒美とかありますか?」

【大島選手】

「例えば、夜ご飯においしいものを食べに行く! って決めておいて、じゃあ、これがあるから“今日頑張ろう”みたいなことはあります。先にご褒美を置いておくんです。今日、頑張ったからこれ、というわけではなく、今日はこれがあるからという感じです。やっぱり、いい気分で食べたいじゃないですか、せっかく、おいしいものを食べに行くんだったら。それが、あんまり打てなかったな~って思うと、食べてもおいしくないじゃないですか。面白くないって言ったらアレですけど、ご飯を食べながら、ちょっとテンション下がるじゃないですか、打ったときと、打てなかったときと、多少、テンションは違うんで。だから、そこでおいしく食べられるように、試合を頑張るっていう部分も多少はあるかな。夜、ご飯をおいしく食べるために、今日も仕事を頑張ろう、みたいな(笑)」

【塩見】

「シーズン中の野球以外の楽しみは何ですか?」

【大島選手】

「ん~何だろう、強いて言うなら、楽しくお酒を飲むことくらいですかね」

【塩見】

「例えば、お酒を飲みながらでも、やはり野球のことばかりを考えてしまう感じですか?」

【大島選手】

「そうですね、結構、考えてますよ。何て言うのかな、シーズン中は“野球のことしか”考えてないですね。一番は、そこが大事だから」

【佐々木】

「プロの選手として高いパフォーマンスをされるために気を付けていることや、用意されたものとかありますか?」

【大島選手】

「枕はさっきもらいました。磁気のやつでこれがいいんですって言われたので、ちょっと使ってみようかと。睡眠は最低でも7時間は、とろうと気を付けてます、シーズン中は。8時間くらい寝られれば一番すっきりしますね。それ以上だと逆に体が重くなりますね。シーズンオフの時期はガッと、トレーニングして体を作るので、シーズン中はそれがなるべく落ちないように維持するって感じですね。食事はあまり気をつかっていませんね。食べたいものを食べて、飲みたいものを飲んで、そのぶん動けばいいかなって」


【佐々木】

「野球選手で、リスペクトしている選手はいますか?」

【大島選手】

「すごいなと思う選手ですよね…う~ん、いっぱいいますね。でも大谷くんは別格かなぁ。 同じ人間とは思えないですよね。だって160㎞投げて、打てばバックスクリーンにポンポンと入るんですよ?! 一回そんな感覚で野球やってみたいですよね。うらやましいです」

【佐々木】

「二刀流って、やってみたいとか、ありますか?」

【大島選手】

「どちらかに集中したいですけど、あれだけできるとね、両方やりたいですよね」


【塩見】

「大島選手に、上手に投げるコツを教えて頂きたいのですが?!」

【大島選手】

「意外にね、狙ったところに投げようとするのって、こうやって狙うとそこに行かないから。適当に。このへんかな~って、ピュッて投げたほうがそこにいくんだよね。あまり神経質になりすぎないほうが、いいんじゃないかな。大体この辺に投げればいいかな~って。あとは力を入れすぎない、これは重要。無駄に力が入りすぎると、ヘンなところに行くから、脱力して、かるく投げてみて。ボールをキャッチするコツは、自分で取りに行かずに、ボールが来るから、来たのを受け止めてあげる感じ。自分から取りにいくんじゃなくて、受け止める。イメージとしてはボールを卵だと思って。 ぐしゃっといったら潰れるでしょ?それをこう割らないように取ってあげるようなイメージ。簡単に言うとこうかな」


【佐々木・塩見】

「本日は貴重なお時間を有難うございました。これからも大島選手の、ご活躍を祈願しています」


【PLAYER’S PROFILE】

中日ドラゴンズ

大島 洋平(おおしま・ようへい)

背番号8/外野手

 

【PROFILE】
1985年11月9日生まれ、身長176cm、体重75kg。愛知県出身。
左投/左打。
享栄高⇒駒澤大⇒日本生命⇒中日ドラゴンズ(2010年ドラフト5位で入団)
登場曲「ズッコケ男道(関ジャニ∞)」

▶︎獲得タイトル
(盗塁王)12 (ゴールデングラブ賞)12、14、15、16
(ベストナイン)12 (日本シリーズ優秀選手賞)10
(月間MVP)17【3・4月】
 2017年、史上286人目となる通算1000本安打を達成


個人年度別成績 大島洋平 – NPB.jp 日本野球機構


 


インタビュー:横浜国立大学 佐々木ゆめ(ミスキャン横浜国立)、横浜国立大学 塩見珠希(準ミスキャン横浜国立)

ー 女子大生アンバサダー ー



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