やはり野球が一番、自分の中では楽しいし、好きだから:大島洋平

野球は自分にとって“全て”!先生でもあるし、友達でもある。

●野球を始めたきっかけや、初めて野球をしたときの思い出を教えて下さい

初めてやったのは野球というよりは、どちらかというと父親とのキャッチボールから始まって…それで野球というものを知りました。地元が名古屋なので、大体、夜になると父親はドラゴンズの試合を見ていて、家ではテレビからずっと野球中継が流れている環境で育ったんです。土日になると草野球やソフトボールに行くので、小さい頃はついていって、横で遊びながら見ていたのが始まりですね。

●お父様の影響でどこかの野球チームに所属されたりしたのでしょうか?

最初は学校の部活から始まったんです。たまたまその野球部に、近くの野球チームから“人数がちょっと足りないから、試合だけ少し手伝いに来てくれ”と言われて、その部内から何人か、ある程度、野球ができそうな子たちが選ばれて…5人くらいで行ったんですよ。そこで、初めてそのチームで本格的な野球というものをやったんです。それまでも公園とかで野球はやっていたんですけど、ちゃんとした審判がいてっていう、そういうのはそこで初めてやりました。それがやっぱり自分の中では楽しかったから、またやりたいと思い、親に頼んで本格的に始めました。

●その部活は、だいたい何歳くらいの頃ですか?

小学4年生…でしたね。

●お父様とキャッチボールをしていたとき、どんな会話をされたのでしょうか?

普通にキャッチボールをしてるだけでした。そんなに本格的にやってるような父親じゃなかったので、遊びで野球を楽しみながら、やってるような感じだったから。父親も、私も、会話をするというより、ただキャッチボールがやりたかっただけでした。早く帰ってくる日は絶対キャッチボールをやろうって言ってましたね。今、改めて考えてみると、疲れて帰ってきていたのに、よくキャッチボールをやってくれていたな。と思いますね。

●野球をやったことのない子供たちに向けて、一言お願いします

最近、野球離れとか聞きますが…昔だったら、テレビで当たり前のように野球中継があって、お父さんが絶対に野球を見てたんですよ。今はそういうのがないし、公園に行ってもボールを使っちゃダメとか、そういう場所がとても増えましたよね。選手会でも、キャッチボールのイベント※で、いろいろな地域へうかがい、少しでも野球に携われる環境を作ることができたら。という、そんな試みをしてるんです。そういうところに来てもらい、野球をやってみて、やっぱり実際にやってみないとわからない野球の楽しさとかを感じてもらえたら、そう思います。
※日本プロ野球選手会キャッチボールプロジェクト

●大島選手にとって野球とは何ですか?

う~ん、野球は自分にとって“全て”じゃないですか?! 野球は、自分の先生でもあるし、友達でもあるし…全部、野球からいろいろと学び、楽しさも知ってるし。逆に、辛い部分も知ってる。でもその辛い部分を乗り越えたとき、楽しさが待ってるから、その楽しさの快感を求めて、今まで野球をやってきたんじゃないのかなって思います。野球は、本当に好きですね。野球がなかったら…今、何してるんですかね?(笑)。

●野球選手以外だと、何の職業をしていたと思いますか?

体を動かすのは好きなので、何かしら、スポーツに関わる仕事をしていたと思いますけど…。でも、やはり野球が一番、自分の中では楽しいし、好きだから…今まで続いていると思うんです。


個人年度別成績 大島洋平 – NPB.jp 日本野球機構


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