【大島洋平選手】
「昨年、インタビューしてくれたこと、覚えていますよ(※参照1)」
※参照1[https://kyukatsu.jp/contents/girls/2351/]こちらをご覧ください。
【球活女子アンバサダー(以下、球活)】
「今年も、改めて取材させて頂きたく宜しくお願い申し上げます」
【大島選手】
「昨年は、子供の頃のキャッチボールの思い出とか…質問してくれたけど、今回は?」
【球活】
「まずは話題のニュースに関しての質問です。“三井ゴールデングラブ賞”の受賞、おめでとうございます」
【大島選手】
「あっ、ありがとう(笑)」
【球活】
「2年ぶり6度目の受賞。“毎年、目標にしている賞”とコメントされていましたが、毎回、この賞を手にされたとき大島選手が思うこと、実感とは?」
【大島選手】
「“ゴールデングラブ賞”って凄く歴史のある賞だし、勲章というか、あの金色のグローブの形状をしたトロフィーに相応しいと、選んで頂けたことは、光栄だと思っています」
【球活】
「ちなみにトロフィーって、どこに飾ってあるんですか?」
【大島選手】
「実はね、自宅にはないんです。実家にあったり、弟の会社に飾ってあったり…まとめて1か所にはないんですよ」
【球活】
「話題なニュースでいいますと、ドラゴンズ ドラフト1位指名の根尾昂選手。根尾さんについて、大島選手から見て、どんな部分が魅力的に見えますか?」
【大島選手】
「まず肩が強そうですよね。それにバッティング、いいんですよ。高校生からの入団としては、相当、魅力的だと思います」
【球活】
「もう会われましたか?」
【大島選手】
「いや、会ってはいませんが…電話で話しはしましたよ」
【球活】
「直接、会われるのも楽しみですね」
【大島選手】
「凄いスーパースターが入団するので、丁重に扱わせていただきますよ(笑)」
【球活】
「丁重に扱うと言えば、大島選手はグローブの手入れなど念入りにされると前回、話されていましたが…今回はグローブへのこだわり部分を教えて頂きたいのですが…」
【大島選手】
「こだわり…そうね、まずグローブに手を入れたときのフィット感、これにこだわっています。例えば、手を開いたり、閉じたりしたときに、グローブが違和感なく手の動きに連動して動いてくれる…こういう感覚を大切にしています。手は握っているのに、グローブは違う方向に折れてしまったりとか、感触が異なっては困ってしまうので…」
【球活】
「デザインとか、カラーリング、大島選手は毎年、どういうことをメーカー様にお願いされていますか?」
【大島選手】
「デザインとかは、これといってリクエストは出していませんね。SSKさんが“目立つデザインのコレを”と言って下さるモノを使っていますよ(笑)」
【球活】
「ちなみに今年、グローブはどんなデザインを予定されていますか? 昨年はグレーのカラーでしたよね?!」
【大島選手】
「そう“昨年のグローブはグレー”だったのですが、守備でのエラーがゼロでいけたので、そのままグレーにするのか?…それとも先日、完成したばかりの“革が赤っぽいグローブ”にするのか? 両方を自主トレやキャンプで使ってみてから、どちらを最終的に使用するか迷っている最中です」
【球活】
「以前、大島選手から“プロの選手として高いパフォーマンスをするため、磁気のついた枕を使い睡眠時間を多くとるというお話しがありましたが…今シーズンは、高いパフォーマンスを実現させるため、どんなことをされますか?」
【大島選手】
「その磁気枕は、使ってみて良かったので引き続き使用する予定です。やはり高いパフォーマンスをするためには、体のケアや管理って大切ですから。常にベストなコンディションを維持するのって大変なんですけど、今シーズンも、体調管理に注意して頑張ります」
【球活】
「次は大島選手の、お子様の頃についての質問です。大島選手が小学校でボーイズリーグに入るとき、お母様から“途中で投げ出さないこと”を約束して、野球を始めたそうですが…」
【大島選手】
「おっ、よく勉強してきたね(笑)」
【球活】
「今でも、野球への情熱を忘れないで、お母様との約束を果たされていて凄いと思います」
【大島選手】
「たしかに、野球を続けてきたし、投げ出さないできたね…」
【球活】
「そんな大島選手が“負けたくない。そんな気持ちがあったからこそ、ここまでやってこれた”と以前、話されていましたが、現在まで野球を続けてこれたのは、このような精神的な要因が大きいですか?」
【大島選手】
「ともかく走ることは好きだったんです。小学校~中学と、ともかく走っていました。走ることが好き、その延長線上に野球の練習などもあったので、嫌々、練習をすることはなかったんです。練習を重ねると、練習量に応じて野球も上達する、するとどんどん野球が好きになっていきました」
【球活】
「野球が好き、その根本的な思いが、今でも大島選手の野球へのモチベーションにつながっているんですね?」
【大島選手】
「そうです、野球への思いは“野球が好き”につきます。もちろん、辞めてしまいたいと思うときもありました。やはり“野球=楽しみたい”という気持ちが昔からあります。でも野球が上達するため、とは言え“野球=練習”としてしまうと、野球をやらなきゃならない、そんな束縛感が出てしまって…辞めたいという気持ちが生まれたこともありました」
【球活】
「大島選手のお話しを聞いていると、本当に野球が好きなんだ、それが羨ましくもあります」
【大島選手】
「プロになった今でも、正直、練習とかつらい部分もあります。でも試合で活躍できたり、ゴールデングラブ賞のように評価をしてもらえたり、目標を達成することができたりすれば、プロならではの大変さも、すべて吹き飛びます。だからこそ、今日まで野球を楽しみながら、続けてこれたのだと思います」
【球活】
「今どきのお子様たちは“野球が好き”でも、野球の練習をする場所がなくて困っていると聞きます」
【大島選手】
「自分たちの時代は、近所の学校が放課後、校庭を開放してくれていたから野球もできていたので、そういう学校が増えてもらえると、遊びの延長として野球をもっと好きになってくれる子供が増えると思うんだけど…」
【球活】
「確かに“キャッチボール禁止”などと書かれた看板が公園でも目立つようになり、私たちも危惧しています」
【大島選手】
「選手会でも、そのことは“何とかしていかないと”ということで取り組んでいます」
【球活】
「少しでも野球に興味を持ってもらえる機会にしたい、としての“キッズ・ボールパーク”の活動も、その1つですね。キッズ・ボールパークの活動に参加された“野球やソフトボール未経験の子供さんたち”ですが、本当に楽しそうにプレイをされていましたね?!」
【大島選手】
「お子さんたちが、素直に野球を楽しんでくれている、その姿を見れて僕も嬉しくなりました。それに、ご両親の方も参加できるので会場は盛り上がっていましたよ」
【球活】
「今後“キッズ・ボールパーク”を全国で展開できるようになればいいのに、そう思っていますが」
【大島選手】
「もちろん、そうです。選手の多くも同じように考えています。今年、また“キッズ・ボールパーク”に僕も参加しますので、球活女子アンバサダーの皆さんも手伝いに来てください」
【球活】
「はい、もちろんです! では最後に、この記事を読んで下さっている方々、そしてこれから野球を始めてみたいと思っている、お子さんたちにむけて一言、お願い致します」
【大島選手】
「野球って実際にやってみると、本当に楽しいスポーツだと思っています。しんどい、大変というイメージが先行していますが、そうではないということを、僕を始め選手の皆さんも活動(キッズ・ボールパークなど)の中で伝えていきたいと思っています」
【球活】
「あと今シーズンも“ゴールデングラブ賞”を狙って下さい」
【大島選手】
「もちろん、あと打撃もね(笑)。筋力UPして200安打、そして40盗塁は目標にしたいですね」
【球活】
「応援しています!!」
【インタビュー後】
【球活】
「私たちも“キッズ・ボールパーク”で、お子さんたちと一緒に野球をすることがあるのですが、そのときに“上手に打てるコツを教えて”って聞かれたりすることが多くて…大島選手直伝のコツを教えて下さい」
【大島選手】
「まず“遠くへ飛ばそう”と思わないこと、余計な力が入ってしまうから。まずはバットに当てる、そこから考えた方がいいし、そのための練習をした方がいいと思いますよ」
【PLAYER’S PROFILE】
中日ドラゴンズ
大島 洋平(おおしま・ようへい)
背番号8/外野手
1985年11月9日生まれ、身長176cm、体重75kg。愛知県出身。
左投/左打。
享栄高⇒駒澤大⇒日本生命⇒中日ドラゴンズ(2010年ドラフト5位で入団)
登場曲「ズッコケ男道(関ジャニ∞)」
▶︎獲得タイトル
(盗塁王)12 (ゴールデングラブ賞)12、14、15、16、18
(ベストナイン)12 (日本シリーズ優秀選手賞)10
(月間MVP)17【3・4月】
2017年、史上286人目となる通算1000本安打を達成
個人年度別成績 大島洋平 – NPB.jp 日本野球機構
取材)球活女子アンバサダーメンバー各位(引田望月、梨子本朱里、鳥海佐和子、薮田彩、時田貴美枝、塩見珠希)
撮影)野球・ソフトボール活性化委員会